2014年 07月 15日
実践活動を |
ゴールデンウイークに入った頃からだろうか、あたしは頻繁にフラッシュバックのような記憶の断片が見えるようになってきていた。
おそらく夜の道場での・・・あの霊気体操による気のエネルギーの脳波か何かへの影響もあったのだろう。
あたしは徐々に気づき始めていた。
自分がいったいどんな人間だったのか。
そしてそれを知ることが、自分にとってどう言うことを意味するのかと言うことも。
キム・ヨンス・・・、これがあたしの本当の名前。
あたしが日本に来たのは2008年の3月。
長崎県の宇久島に隣接する古志岐島と言う小さな離島に漁船に偽装した船で近づき、そこからはシーカヤックで浜に乗りつけた。
所属するのは、朝鮮民主主義人民共和国第七特殊部隊。
パク・ドンジュン、カン・ムヨン、それにあたしキム・ヨンスの3名は工作員として日本の自衛隊及び日本駐留米軍に関する情報収集の任務に就きこの日本に密入国した。
あたしたちはアウトドアサークルの大学生のような集団を装い古志岐島に上陸、そしてそれは想像以上に簡単なものだった。
日本の離島周辺の防衛配備はほとんどないも等しかったからだ。
その後、あたしたち3人はそれぞれの担当エリアに分散、個人行動となり連絡はネットのホットメールを使った。
あたしは韓国からの留学生を装い中国、九州、沖縄地区の自衛隊基地周辺に滞在することとなった雪纖瘦。
日中はそれら基地周辺のコンビニでバイトし、諜報活動はもっぱら夜と言うことになる。
あたしは女性であることを最大限に活用することでの実践活動を命じられており、基地周辺のスナックと言うタイプの飲食店でホステスとして働き、そこにやって来る自衛官幹部クラスにアプローチするのを常套手段としていた康婷清脂素。
正直なところ日本の自衛官たちからあらゆる軍事機密情報を収集するのは決して難しいものではなかった。
なぜなら彼らは自分たちの社会的立場/地位に関わるストレスを一様に抱えており、酒を飲ませベッドを供にさえすれば思った以上に簡単に軍の機密に関わる情報を「誰にも言うなよ」と言いつつも話してくれたからだった(もちろんそれら情報の全てがかならずしも正確なものであったと言う確証はない)。
彼らは共通して無力感と言う悪夢に悩まされていたようだった康婷清脂素。
by felicity520
| 2014-07-15 12:21
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